
急に秋めいて人間も肺に負担がかかり、猛暑の疲れが出る頃です。
我が家のウサギは換毛期が始まりました。
年に2回の換毛期、例年はぴったり暦通りに立春と立秋にスタートしていましたが、今年は少し体調を合わせるのが難しい様子。
毛艶や目の輝きが気になってはいましたが、7歳というウサギにしては高齢なので、こんなものかなぁと思っていました。
ある朝起きると、隅でじっと震えて食事をしない。
いつものように頭を撫でてみると、耳が冷えている…
普段と違う様子に、とりあえず動物病院へ連れて行くことにしました。
ウサギに詳しいということで、知人に教えていただいた動物病院で、血液検査と触診の結果、
何かしらがお腹に詰まっている、脱水もひどく、万が一に備えて入院と言われました。
吐き出すということができないウサギにとって、異物がお腹に詰まること、特に換毛期の毛球症は、命に関わる症状です。
最近は兄弟のように一緒に過ごしていた10歳の娘は、入院なんて嫌だと泣いています。
7歳になるウサギ。
動物はグループソウルで生きているので命に執着がないとどこかで聞きました。
余計な治療はしないこと、高齢でもあり、いつでも覚悟をしておくということで、子ども達とは意思の疎通をしていました。
「連れて帰ります」
「は??」
喋れないウサギが、孤独に体調不良に耐えている姿を想像して居た堪れない気持ちになりました。
後悔はしたくなかったし、その時が来ているのだとしたら、家で看取ってあげたい。
家に帰ってから、たくさんの感情が溢れました。
連れて帰るべきじゃなかった?
元気になって欲しいなんて人間の勝手な思い。
そもそもペットがエゴ。
仲良しだったパンダウサギが空からこちらを見ているように感じて、
もう向こうに行きたいかな…と思ったり、
最近はお花も枯らしてしまうような私に、生き物飼う資格ないよな…
最近ギクシャクしていた家族に、仲良くしてと伝えてくるような気がしたり…
一番きつかったのは、
ホメオパシーなら治せるはずと思ってしまうエゴ。
動物病院の処方薬は断固拒否。
相当身体は辛いはずなのに、歯を剥いて威嚇してくる野生の強さ。
ホメオパシーでやるしかないし、私にはこれしかできないからやると覚悟を決めて
症状、基調、根本体質、頭の中がぐるぐる回り、マテリアメディカを読む余裕もなく自分の中にあるものを出たとこ勝負で出していく。
使ったレメディはまず
水も飲まないし、あまり飲ませるとさらに詰まる原因になります。
スプレーにいれたり、手につけて身体を撫でたり粘膜近くに塗り込んだり。
ウサギのような捕食者は、弱みを見せないように体調不良の時は隠れてしまうのですが、
この時は、そばに居させてくれました。
少しずつ水を飲めるようになって来たので、腸のサポートに
を追加。
夜半過ぎ、少し動きだして小さい便が出て、柔らかい草を少し食べました。
朝には、私がフルーツを切っていると「ボクのは?」といういつもの様子に🍎
人間の都合でゴメン、もう少しだけ、そばにいて欲しい。
その気持ちを、汲んでくれたように快復に向かいました。
エゴの塊り、お腹の中がどろどろの自分を見た出来事でした。
そして、飼い主側の気持ちがよくよく分かり、また背筋が伸びる経験をしたのです。
毛球症は命に関わることもあるため、必ず獣医さんに相談しつつ、自然療法もサポートとして取り入れていただければと思います。