「私はケーキが好きだって何度も言っているのに、夫はいつもお煎餅を買ってくる」
——ある女性がそう話してくれました。
しかも夫は、「こんなに美味しいお煎餅を買ってきたのに、感謝がない」
と言うのだそうです。
一見すると、好みの違いに過ぎないように見えます。
でも私はこの話を聞いて、思いました。
これはケーキ対お煎餅の話ではない、と。
本当に苦しいのは「聞いてもらえない」という感覚
最初は小さな違和感です。
「またお煎餅なんだ」
その程度だったかもしれません。
けれど何年も続くうちに、それは少しずつ違う形に変わっていきます。
「私が好きなものに、興味がないのかな」
「私の気持ちは、大切じゃないのかな」
「喜ばせようと思った」
「良いものを選んだ」
と思っている。
でも、伝えたいことと受け取ることが噛み合わない。
お互いの言葉が届かなくなることで起きるのではないでしょうか。
小さな子どもがいる夫婦ほど起こりやすい
子育て中の毎日は、目まぐるしく過ぎていきます。
朝起きて、食事を作り、送り出し、仕事や家事をこなして、寝かしつけが終わる頃には自分も疲れ果てている。
会話のほとんどは「明日の予定は?」「牛乳買ってきて」
といった連絡事項になります。
必要な会話はしていても、
心の話をする時間はほとんどない。
「今は忙しそう」
「後にしようかな」
「また聞いてもらえないかも」
——そうして言えなかった気持ちだけが、少しずつ積み重なっていきます。
言葉を飲み込むと呼吸は浅くなる
言いたいことを我慢している人には、共通点があります。
呼吸が浅いことです。
胸が固い、肩に力が入る、ため息が増える、
喉に何かがつかえているような感覚がある。
ホメオパシーの相談でも、
「喉にボールがあるような感じがする」
「飲み込みづらい」
「胸が詰まる」という訴えをよく耳にします。
身体は正直です。
心が飲み込んだものを、身体が代わりに表現していることがあります。
コミュニケーションを支えるレメディ
伝えたいのに伝えられない——そんなとき、助けになるレメディがあります。
Turq-e.(ターコイズ)
Ambr.(龍涎香)
「言葉」とは
「言(こと)」と「葉(は)」が合わさった「言葉」とは。
「言」は、心の中にある思いや考え。
「葉」は、木の葉のように外へひらいていくもの。
葉は、誰にも見られていなくても、
綺麗だな、と思われなくても、
何も感想を持たれなくても、
いつもあるべき自らの居場所にあるものです。
だから言葉も、誰かに届くかどうかを気にするより前に、
葉が風に舞うように、
空気に乗せて外へ吐き出して、
ただそこにあれば良いものなのかもしれません。
おわりに
「話したい」「共有したい」と思う内容や量は、人それぞれです。
1分聞いてもらって満足する人もいれば、
徹夜で話しても足りないと感じる人もいる(←私です笑)。
つまり、相手のせいばかりではなく、自分の感じ方次第でもあるということ。
円滑なコミュニケーションは、すべてに共感することではなく、
違う言葉を少しずつ翻訳していく努力の中に育まれるものかもしれません。
すぐに分かり合えなくても、「本当はどう感じている?」とお互いの心に目を向けてみる。
言葉をぶつけるのではなく、吐く息に預けるように手放してみる。
深く息を吸って、ゆっくり吐く。
その息に乗せるように、胸の奥にしまっていた言葉を放してみる。
今日のあなたの言葉にも、やさしい居場所がありますように。
【個別相談のご案内】
もし今、
・言いたいことを飲み込んでしまう
・家族に本音を伝えられない
・喉のつかえや胸の苦しさを感じる
・いつも我慢する側になってしまう
そんな思いを抱えているなら、その反応には、あなたなりの理由があるのかもしれません。
ホメオパシーでは、症状だけではなく、
その人がどんな思いを抱え、どんなふうに頑張ってきたのかも
大切に見ていきます。
話しているうちに、
「私、本当はこんなことを感じていたんだ」
と気づかれる方が多いです。
ひとりで抱え込まず、
まずはお話を聞かせてください。
あなたらしく呼吸ができる毎日を取り戻すお手伝いができれば嬉しく思います。
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